
「うちの会社は資格を取得したら手当がつくから頑張ってね。」
「資格を取得するための支援制度も充実してるからぜひ利用してね。」
光輝く未来に胸をときめかせる新時代の若者であればこの言葉を鵜呑みにして頑張れるでしょう。
しかし私のような経験を積み重ねたエンジニアになると、その言葉の裏の本当の意味を考えてしまうのが悪いところです。
実際に派遣会社の営業担当が上記のようなことを派遣スタッフに言ってくることがあります。
これはどういうことなのか具体的に説明していこうと思います。
胸をときめかせてこれから社会に進出していこうとしている若者には夢がない話なのかもしれませんが、これが事実なのでしっかりと理解していくことにしましょう。
・派遣先と派遣契約を結ぶときに請求単価を決める
・派遣先は派遣会社によって請求単価を使い分ける
・資格をたくさん取得した人間が多く在籍する派遣会社は評価が上がる
今回の記事では上記の3つのことを中心にご紹介させていただきます。
内容を読む前にこの3つの項目を読むだけでなんとなく感の良い方はわかったのではないでしょうか。
あなたの将来を心配して資格を取った方が良いと言っているわけでは無いのです。
派遣会社の取り分を多くするために営業担当はあなたに心を揺さぶるような言葉で投げかけてくるのです。
それではどうぞゆっくりと読み進めてみてください。
この記事の目次
派遣先と派遣契約を結ぶときに請求単価を決める
派遣の営業担当があなたに資格を取りましょうと言ってくる本当の意味を探っていくことにしましょう。
まずは派遣会社と派遣先との契約で1番重要なポイントは請求単価です。
派遣スタッフ一人ひとりの時給額と思ってください。
この請求単価がいくらになるのかというところは契約の中で1番大切なところになりますね。
一般的に悪徳な派遣会社はマージン率を40%も取っているわけですから、働くエンジニアの請求単価が高ければ高いほど会社自体にも利益が生まれることになります。
そのため請求単価はとても重要になってくるのです。
営業担当との世間話程度に単価が決まる
営業担当と派遣先の人事の方の世間話で、請求単価は簡単に決まってしまう場合もあります。
人事の方も会社の方針を考えながらいくらまでなら請求単価を上げられるかを考えています。
派遣先では勤続年数に応じて請求単価を決めている場合もありますので、その辺をざっくばらんに話して決める場合が多いようですね。
請求単価は1年に1度見直しをする
私自身もそうなのですが、1年に1度だけ請求単価が見直されます。
基本的には請求単価が上がる方向で検討されます。
私の今の請求単価は3800円です。
残業はこの1.25倍となります。
これは人によって様々なので私の請求単価は決して高い方ではなく、技術系の派遣エンジニアならば平均的な金額だといえます。
新年度が始まるときにこの金額から100円+ 200円+というように検討されます。
派遣先は派遣会社によって請求単価を使い分ける
それともう一つ大切な事は、ほとんどの大企業は派遣会社のグレードによって請求単価をそもそも使い分けているということです。
そうです。大手の派遣会社の方が請求単価が高いのです。
ベンチャー企業のような中小企業の派遣会社の場合は請求単価が低くなりがちです。
そのため本来決められたそれぞれの会社の中の請求単価でエンジニアの請求単価も確定してしまいます。
これはマージン率は別だとお考え下さい。
一般的には大手の派遣会社ほどマージン率は高いです。
派遣会社のスペックによって請求単価が変わる
派遣会社のスペックによって請求単価が変わるということを言いました。
ではどうして大手の派遣会社であれば請求単価が基本的に高くなるのかを考えてみましょう。
それは大手の派遣会社は働くエンジニアに資格をたくさん取得させるからです。
資格をたくさん取得していれば、基本的には優秀なエンジニアがたくさんいるという会社の評価になります。
そうした評価があるので、大手の派遣会社では高い請求単価を支払いやすくなるわけです。
大手の派遣会社の請求単価は高いがマージン率も高い
このように大手の派遣会社の場合は高い請求単価を受け取ることができます。
それでは大手の派遣会社に所属していればエンジニアの手取り額も増えるのではないかと思いがちです。
しかしそれはとても大きな間違いです。
なぜならば大手の派遣会社に所属してもマージン率がものすごく高いからです。
派遣会社はエンジニアが働いてきた請求単価からマージン率を中抜けして生活できています。
エンジニアが高い請求単価を働いてきてるからこそ会社の経営ができるのです。
そもそも派遣会社の経営にはそこまで経費がかからないのです。
人材育成や福利厚生やさまざまな経費がかかると主張する人もいますがそれは大きな間違いです。
間違いと言いますか、それ全ては会社の利益を増やすための行為です。
エンジニア一人ひとりに金銭で還元しようという考え方は全くありません。
それを物語っているのが派遣会社のマージン率の高さです。
資格をたくさん取得した人間が多く在籍する派遣会社は評価が上がる
上述したようにたくさんの資格を持ったエンジニアが多く在籍するから大手の派遣会社は請求単価が高くなるそうです。
そして会社自体の評価も上がっていくのです。
一見すると、優秀なエンジニアがたくさんいると思われがちな大手の派遣会社ですが実際はそうではありません。
小さな派遣会社でもとても優秀なエンジニアはたくさんいることを私は知っています。
むしろ大手の派遣会社ほど優秀なエンジニアの比率は少ないのではないでしょうか。
様々な資格を取得したエンジニアが多く在籍する派遣会社の単価は高い
特に請求単価が高いのは技術系のエンジニアの業界です。
機械設計や樹脂設計やその他設計業務に携わる仕事、IT系のプログラム系の仕事も請求単価が高い傾向にあります。
また移動体通信業界においても請求単価が基本的には高いです。
このように技術系のエンジニアが働く業界というのは請求単価がそもそもが高いです。
その高い業界の中で資格を活かしたポジションにつくことができればさらに請求単価は高くなります。
幅広い業界で活躍できるエンジニアが多い
様々な業界で働くことができるエンジニアがたくさんいれば、派遣会社としても業界の幅を広げることができますね。
しかしそこまで請求単価が高くない業界には手を伸ばさない技術系の派遣会社ばかりです。
そもそもがあまり請求単価が高くなければ、たとえマージン率を上げたとしても会社の利益は少なくなってしまいます。
そのために請求単価を上げるための努力を派遣会社はいくつでも実行していくのです。
そのための1つの手段が、今回話題にしました資格を取得することを勧めてくる理由です。
あなたはこうした理由があることにも気がつかずに、派遣の営業担当の人が私を応援してくれていると錯覚を起こして資格取得試験に挑むわけです。
まとめ 派遣会社はあなたのことを思って資格を取った方が良いと言っているわけではない
特に技術系の派遣の仕事の場合は、資格等は特に関係ない場合が多いです。
もちろん資格があれば有利に仕事を進めることができますし請求単価も上げることができますが、資格がなくても職務経験があれば面談で合格する確率は非常に高いです。
ここで重要なのはマージン率が日本で1番低い派遣会社に所属することです。
そうすれば多少の請求単価が下がったとしても、あなたに入る手取り額はとても大きくなります。
私は日本で1番マージン率が低い派遣会社に所属しています。
私が所属している派遣会社のことを詳しく書いた記事をいかに掲載しておきますので興味がある方はぜひ読み進めてみてください。


はじめまして、キャプテン翔太です。
派遣社員でありながら、副業で年商1000万円を達成したサイドワーカーです。独自のビジネス視点でビジクル.comメンバーへオリジナル副業を提供しています。
資産となる、価値ある良質な副業ノウハウを得意とし参加者20名を突破。多くの参加者様から感謝のお言葉を頂いています。
■在住地域:神奈川県横浜市
■出身地:九州の宮崎県
■趣味:仕事・肉体回復施術
■既婚・未婚:既婚
■仕事:派遣社員(自動車メーカーの開発部門で就業中)
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